屈折する星屑エセー

世はさだめなきこそ いみじけれ

年金2000万円不足の報告書を読もう!全世代向け資産形成の入門書だよ。

今さら感がすごいですが、あの年金騒動は一体なんだったのか。

 

結論から申し上げれば、2000万円問題はマスコミと野党が手を組んだ参院選一大キャンペーンに過ぎなかったと思っています。

参院選後の今は現にどこの野党もマスコミも年金問題についての批判は鳴りを潜め、表に出てくることはありません。

選挙が終われば年金問題は使い捨ての政争の具に過ぎなかったのだと思わされます。

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Photo by Josh Appel on Unsplash

さて、落ち着いたところで「2000万円不足の報告書はどんなものだろう」

とふと思ったんですね。

マスコミや野党は発言や論文など一部だけ切り取って徹底的に攻撃するのが常套手段なので、こういうものは自分で実際に見てみるのが一番だと考えたわけです。

本当に国民を不安にさせるくらいの恐怖がそこに書かれているのか、おそるおそる読んでみることにしました。

難しい文章や用語など全くなく誰でもが理解できる内容になっています。気軽に読んでみてください。

こちらからどうぞ。

www.fsa.go.jp


お疲れ様でした。

これで麻生財務大臣よりは進んだことになります笑

 

いやもう長いからまとめたサイト教えてよ!という方はこちらへ。

www.am-one.co.jp

どこにも社会不安を煽るような記述はないことがわかります。

当然報告書ですから日本の将来像を予測しているので少子高齢化の経済が先細りになることは読まなくても百も承知だと思うのですが、それを特ダネのように報じるスタンスの方が怖いと感じます。

ただ、よく指摘を受けている

・食料 64,444円

・光熱水道19,267円

このあたりが高すぎやしないか、とも感じますね、しかしこれは各世帯によって生活の環境が違うことを表している部分だと受け取ればいいのではないでしょうか。

あくまで平均的なモデルの試算ですので。翻って、報告書はざっと2000万足りない計算ですが家庭によっては不足額が5000万だったりトントンだったりすると思います。

2000万円という数字が一人歩きしているので、これをそのままご自身に当てはめることこそ危険だと思います。 

 

この市場ワーキンググループは冒頭に記載されていますようにメンバーが多彩。

省庁や大学教授に加え医者、弁護士、金融会社や新聞社の人間からも構成されていて各方面から誰にでもわかるように各種データを用いながら順序立てて説明がなされています。

例えば、これからの日本の人口分布健康寿命世帯収入退職金額の推移などです。
(個人的に面白かったのは世代別認知症の割合貯蓄・借金額持ち家率など。今の筆者にかなりリアルに迫ってくる問題です笑)

これらの推測されるデータを元に現役世代、退職世代、後期高齢者世代の三つに分けて、それぞれの世代に応じた資産形成であったり自己資金の取り崩し方だったりというマニュアルが記載されています。

 

きっと金融庁が伝えたかったのはこの部分。

 

こうやったら自己資金を増やせるよ!!!

 

もしくは

 

こうしたら出費が少なくて済むよ!!!!

 

というところ。

この報告書はなぜ今資産形成が必要なのかという意義から始まって、実際にはこういう手段がありますよと紹介されています。

これまで資産運用についてあまり関心がなかった人に最適な入門書だと思います。

巷では金融庁と証券会社が金融商品を売るために画策したなどと言われていますが、仮に事実だとしても個人の資産が投資で増えれば、そんなことはどうでもいいと思いますね。

もちろん、騙されないように手数料の高い商品をつかまされないように勉強することも非常に大切です。

この問題に関して興味深い内容を書かれている方がいらっしゃいますので紹介させてもらいます。

www.hanatabito.com

 

さらに報告書には金融リテラシーに関するくだりがあります。

今でこそ筆者もiDECOと積立NISAをしていますが、この報告書を社会人一年目に読みたかったというのがありますね。もしくは高校生からでも早すぎることはない。これを踏まえて金融については中高生のカリキュラムに組むべきだと改めて思いました。

 


余談!および私見!!

世間が2000万円不足問題で湧いている頃、私は

 

何を今さら

 

と思っていました。

だって我々の世代が社会人になる頃(2000年初頭)には年金なんかアテにはならないと既に言われてまして、将来への期待が持てない雰囲気の中で生きてきましたからね。

 

年金?もらえたらラッキー(懐疑的)

 

程度の感覚しか今でも持っていないわけです。

そのため、どんどん報道が過激になるにつれ

 

そんなに国に期待できる人が世の中にいるの。どんだけ楽観的なんだ。

今の受給世代でも年金だけじゃ足りないって言ってるのに、(騒いでる人は)生活費全部年金でまかなうつもりかよ。

 

とUMA(未確認動物)を見る目と同じように報道を受けて盛り上がるテレビの向こう側の人々を想像していました。

少子高齢社会の世界のトップをひた走るの日本の現状を素直に分析できない人の残念さを感じていたわけです。

さらにそもそもの年金制度が生活のための”補助金”であって自助が大前提であるという認識の違いにも。

こういう”はすっぱ”な態度をとるのも就職氷河期世代の性なのでしょうか・・・。

 

ここぞとばかりに野党は年金問題を選挙での与党への攻撃材料としましたが、結果周知の如く与党は過半数を維持。

野党共闘して将来の不安をかき立てたにもかかわらず、年金問題は与党陣営から票を奪うほどの決定打にはなりませんでした。

 

つまり

国民は賢かったんです。

年金が足りなくなる(受給額が下がる)くらいのことは国民は当然肌で感じているのですね。

誰が考えても足りないものを今さら

 

「足りません!」

 

なんて大合唱されても国民は

 

「知ってるよそんなこと!」

 

となる。これはむしろ国民をバカにしてるんじゃないか、とまで思えてしまう。

老後に2000万円というあまりに巨大な額が不足とされていても、国民は「やっぱりねー」くらいの諦観は実はあったのではないでしょうか。自分でちゃんと計算してないだけで。

つまり年金騒動で本当に踊らされている人は一部であって、音頭を取ったマスコミの一人相撲の印象が否めないですね。そうなるとむしろ野党も被害者かもしれません。年金問題以外を争点とした方がよかったのでは・・・?とまで邪推できる。

 

 

余談でしたが、いつの世も自分の身は自分で守る。

これは戦国時代だろうと令和だろうと同じです。

 

腰にKATANA、懐のNISA!

 

週末はこの報告書でも読んで令和サバイバルしていきましょう。

 以上、書き付け終わり!!

長文ありがとうございました。