屈折する星屑エセー

本職は医療従事者ですが雑記帳として綴ります。

スーパーの棚、メディア戦争

本日は書き初めの日です。

正月2日、どうですか?

みなさん、飲んで食べて寝て順調に脂肪を蓄えてきてますか?

私同様、幸せいっぱい生活習慣病一直線な日々ですね。

 

 

さて今日は産経新聞の読者投稿欄の記事を紹介。

 

20181212日の産経新聞・談話室コーナー(読者からの投書)にて紹介された猪原正代氏の寄稿は日本人の国民性にあきれている。猪原氏は健康番組で紹介された食品が次の日にはスーパーの棚から消えている現場に何度も遭遇したという。猪原氏にとって、定期的に購入している食品がテレビによって健康食品にされてしまえば品切れのあおりを受けるわけであり、最早それは人災であると認定している。日本人の不同調への恐怖、そしてテレビ神話を信奉してやまない性質へ警鐘を鳴らす。

 

私もこれまで何度も同じような話を耳にした。翌日棚から消えるリストにあげられたのはエゴマ油、納豆、ヨーグルト・・・などなど枚挙にいとまが無い。こうもたくさんの品が健康に良い、ボケに効くとされるのであれば食卓に並ぶすべての食材、食品が対象になってしまいそうなものである。

 

その点も猪原氏は指摘する。ある食品ひとつだけを特集するからこうなるのだと。もっともだと思う。例に挙げたエゴマ油。よく考えなくてもわかることだが、エゴマ由来だろうがなんだろうがダイエッター、中高年の大敵のアブラには変わりがない。エゴマが付けば健康にいいからとザブザブ飲んでいいわけがない。ボケない代わりに高脂血症、LDLコレステロール高値の結果、脳卒中・心筋梗塞になっては元も子もない。

日本人にとっても馴染みの深いことわざがある。

 

「過ぎたるは尚及ばざるが如し」

 

つまり中庸が大事だということである。そして食材の組み合わせとバランスが大事であると厚生労働省も昔から言っている。棚の商品に我先にと飛びついた人々は今でも買い続けているのだろうか。

 

知人のエピソードを紹介しておくと、上記のエゴマ油だがテレビで紹介されるやいなや番組も終わらない内に近くのスーパーに走って出かけ3本ほど買って帰った。翌日には案の定店頭から消えており、間一髪だったと話していた。

ここでこの話を一度振り返ってみると、実は健康に良いのはエゴマ油ではなく走るという行為なのは間違いない。どこの医療機関でも食事の制限はあれど、○○をたくさん食べろという栄養指導は受けないはずである。

 

冒頭の猪原氏もこう締めくくる。一品を集中的に食べるのではなく、各自が自分の健康状態を把握し適切に運動するのが健康への近道だと。大挙して押し寄せる人々はスーパーへ買い出しに行った結果の戦利品よりも、その過程こそが最も効果的だということに気が付いているのだろうか。

 

さぁ、今日は箱根駅伝初日!

若い子が走っているのをコタツでツマミながら見ている場合ではありません。

私たちも脂肪を燃焼しに家から這い出て健康のために運動してみませんか?