屈折する星屑エセー

本職は医療従事者ですが雑記帳として綴ります。

殺人ウイルス・インフルエンザと私はこう戦う!

今年もこの季節がやって参りました。

インフルエンザ大流行。そこで今回は「私とインフルエンザ」というテーマで私なりのインフル対策を書いていきたいとおもいます。

警報レベルの猛威

 インフルエンザは現在、大流行の発生・継続が疑われる「警報レベル」で、全国的に猛威を振るっている。(中略)
 厚生労働省によると、今月13日までの1週間に報告されたインフルの患者数は前週の推計約58万6000人から、約163万5000人と3倍ほどに増加。(中略)

厚労省によると、年間のインフルの感染者数約1000万人のうち死者は年間数百人程度で、平成17年には1818人に達した。肺炎などによる併発も含めた死者は、年間約1万人と推計されている。
 インフルは、くしゃみやせきなどの飛沫(ひまつ)や、スイッチやドアノブなどの接触で感染する。拡大を防ぐには、マスクや手洗いなどでウイルスを体内に侵入させないことだ。

『産経新聞』「『警報レベル』インフルエンザ拡大 患者数激増、どう防止?」1/23(水) 21:22配信 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190123-00000643-san-hlth

報道によると一週間で58万人から163万人に激増し警報レベルに達しているという。もっと驚いたのは併発症状を含めると年間で1万人も死者数が出ていること。年間の感染者数は1000万を超え、そのうち1万人が死ぬ。インフルエンザはれっきとした殺人ウイルスではないか!

私の周りでもボロボロとインフルにやられている人が続出している。それもそうか、統計的に国民の13人に1人が感染する計算だ。同じ病院のスタッフが何人もダウンして仕事がまわらないという状況が今週から起こり始めている。聞くところによると、これは院内の感染対策が甘く患者さんからうつされた、というより家庭内での感染が主な経路のようだ。どうやらその主犯格は子供がクロの可能性大という。そこで子供達の感染について調べるとスーパースプレッダーなるカッコいい呼称があることを知った。

スーパースプレッダー

super supreader 簡単に訳すと【超拡散者】となるが、まさにその通り。感染を拡大させる感染源のことをいうらしい。

スーパー・スプレッダーとは、多くの人への感染拡大の感染源となった特定の患者の存在のことを示します。
インフルエンザ流行拡大においてのスーパー・スプレッダーは子供(集団活動を行う保育園児・幼稚園児・小学生児童)と考えられています。
理由は低年齢の子供は免疫力が備わっておらず、また感染症対策となる、手指衛生・うがい・咳エチケットが上手く出来ないことがあげられます。その上、感染しやすいとされる集団生活を日常的におこなっているためです。

『SARAYA 感染と予防』「スーパー・スプレッダーは小学生!」http://pro.saraya.com/kansen-yobo/bacteria-virus/influenza.html

うつした方の子供を「スーパースプレッダー!」と呼んであげると「スーパーサイヤ人!」みたいな響きのよさに本人は喜ぶかもしれないが、もう全然カッコよくなくてむしろ警戒の対象であることを自覚させてあげるべきだろう。

インフルとの付き合い方

さて病院にもたくさんインフル陽性の方が来るが放射線科まで患者さんがくることは少ない。インフル陽性陰性においては以前書いたインフルエンザ判定キットについての記事も参照ください。

www.ladystardust.space

放射線科までインフル患者が来ないのは、陽性/陰性の判定とそれに合った処方で終わってしまうためだ。その中で肺炎疑いなど他の所見があった場合にレントゲンやCTを撮影するくらい。そのため放射線技師はドクターや看護師さんと比べて、インフル陽性の患者さんとの直接接触の頻度は少な目。つまり我々技師にとって主戦場は院外だったりする。バスや電車、人ごみや家庭などプライベートな時間の方が感染の可能性は高めだと思う。かといって無防備であっては自分がスーパースプレッダーになりかねない。それは医療従事者として失格もいいところだ。そこで自分なりの感染対策を改めて見てみたい。

前提としてインフルエンザは飛沫感染するため、それに合わせた防護策が必要である。

インフル予防策

  1. 予防接種は必ず受ける
  2. いつでもアルコールで手指衛生
  3. 患者さんに触ったらなるべく手洗い
  4. 患者さんの触れた機器は消毒
  5. 手すりには触れない
  6. 他の医療スタッフの接触箇所に気を付ける
  7. マスクをつける
  8. 他人のくしゃみから逃げる
  9. 街中に行かない
  10. 飲みに行かない
  11. 帰宅時は石鹸でしっかり手洗い。ついでに足も洗う。
  12. よく寝る

日常的にかなり意識しているな、結構結構。

と再認識したところで、実はこれは建前であって本当は私はもっと手を抜いている。何を隠そう私はインフルエンザに感染したことがないのである。30年以上生きてきて一度もない。年末に熱が出たことがあり「これはもしや!」と淡い期待をしたのだが、ただの風邪で終わってしまった。そんな経緯から勝手に自分自身はインフルエンザに耐性がある!と思い込んでいるのだ。ただの偶然かもしれないのに。

そこで上記、予防策を本音でぶちまけてみたい。これから先は良い子は見ないように!

本音の予防策

1予防接種は必ず受ける

勤務先からの補助が出る間は打つ。補助が無くなったら接種しない。ワクチンを打っても感染するときは感染するのだ。浮いたお金でお酒を買う方が良いのだ。

3患者さんに触ったらなるべく手洗い

徹底するに越したことはないが忙しいとその都度洗いにいく時間が無い。アルコールで代用。ただし、血液や体液の暴露時にはよーく洗う。

5手すりには触れない

バスや電車、病院内の手すりにはなるべく触れない。どこのだれかわからない鼻水がついているかもしれない!潔癖ではないけど、怖いからね。

6他の医療スタッフの接触箇所に気を付ける→医療スタッフが自身の消毒を忘れていたら?うっかりだったり忙しさだったり手指が無防備になる可能性はいくらでもある。

7マスクをつける→つけない。笑顔を見せる!ということを技師長に言われた。しかし二日酔いのときはつける。

8他人のくしゃみから逃げる→背を向けると患者さんに大変不快感を与えるためしぶきからそっと遠ざかる

9街中に行かない→買い物はネットで。人ごみこそ爆発的に感染する。

10飲みに行かない→行きたいけどカネが無い。公共交通機関を使うと5にも抵触。9にも抵触

11帰宅時は石鹸でしっかり手洗い。ついでに足も洗う。→手はもちろん。足は蒸れて大変くさいため。臭豆腐の匂いを部屋に持ち込まない。

12よく寝る→寒いため布団から出られない。

 

まとめてみるとかなり自分に都合の良い防護策であることがわかる。一部は徹底しているが、何かとこじつけて手を抜いているところもある。この記事が誰のためになっているのかは疑問だが、このように整理してみるとこれら防護策は私にとって効果があることから私のためにはなっているといえる。他の人にも効果があると言い切れないのが残念だが、気に入った部分があれば是非参考にしてほしい。

 

インフルエンザ収束まではまだまだ時間がかかるが、みなさま是非ご自愛ください。