屈折する星屑エセー

世はさだめなきこそ いみじけれ

30半ばのノンケのおっさんが BL の金字塔『どうしても触れたくない』を読む

皆様お越しいただきありがとうございます。

本日は日常とはちょっと違ったアブノーマルな世界へご招待。

 

表題にしましたが、その世界とは BL です。

ボーイズラブ。男同士の愛の物語。

一昔前はヤオイ文学と呼ばれていましたこのジャンルですが、今ではボーイズラブという耳障りの良い、ともすると爽やかさまで感じられる呼称が定着しております。

ところで“ヤオイ”ってなかなかにひどいネーミングですよね。

やまなしオチなし意味なし

の頭文字をとってヤオイといいますが、ラブストーリーが男同士というだけで意味がないとまでレッテルを貼られる始末です。

しかし厳密にいえばヤオイとボーイズラブの棲み分けはあるそうですね。素人からすれば難しいですな。

やおいの語源は、作品のほとんどが直接的な性描写のみによって構成されることから、ストーリー構成に必要な「ヤマ(山、山場)無し」「オチ(落ち)無し」「イミ(意味)無し」の3つが無いという意味で、この三語を繋ぎ、そう呼ばれるようになったといわれてきた

ja.wikipedia.org

今般 LGBT 運動が盛んになり認知度の高まりもあってさすがに世間の差別的意識は影を潜めたかのように見えますね。

比較すると70年代に一部で話題になった薔薇族はどう考えてたって絶対に日の当たるところに出してはいけない雰囲気を未だに持っています。個人的な意見ですが。

『薔薇族』の人びと その素顔と舞台裏

これはボーイズラブとは比べ物にならないほどの禁断の愛、秘め事といったタブーとそれによって先鋭化していく妖しさがありますね。LGBT が世間に受け入れられようとしている時代でも薔薇族はさすがに刺激が強い。BLのようなシティ感が皆無。なんか、キツい。

 

LGBTが話題になる前までは世間では同性愛者をバカにした風潮がありました。タレントも90年代では「こいつホモだから」と同性愛をネタに笑いを取っていましたが、今これをやってしまうと差別発言で大バッシングでしょう。

テレビの世界だけではなく学校においてもそれ同じでしたね。私たちが小学生だった頃も男同士で特に仲が良くなった2人組はいじめられる対象になっていました。

でもそれは過去の話。

今はもうその人達を“アブノーマル”とは言えません。冒頭で使いましたけど笑

 

美男同士の恋愛漫画・ BL コミックの下地となったものは何なのでしょうか。

萩尾望都の『ポーの一族』なのかな。

しかし現代では美少年たちの恋愛ではなく中高年男性もその主人公になりえます。

『おっさんずラブ』

ヒットしているのをみると時代は変わるものだなと思いますね。

 

では今日の本題です。

って、いやもう長いよ!前置きが長い!!

と思われた方、安心してください。前置きが長いのにはワケがあります。

 

BLのレビュー書けませんでした!!

 

申し訳ありません。私にはBLは無理でした。

なぜ批評できないか弁明の余地を与えてください。以下、言い訳です。

『どうしても触れたくない』『それでも、やさしい恋をする』

 

感想

BL には全然興味がないので知りませんでしたが、映画化までなっている大ヒットコミックなんですね。職場の女性スタッフに

 

「これ超絶おすすめだから読め!!」

 

と押し付けられた BL の金字塔・・・らしい。

彼女曰く、数々の作品を手に取ってきたのだがこの本が人生で一番最高!

とまで言わしめた腐女子界激震の2冊。

そこまで言うならとヨネダコウ先生の作品を読んでみました。

端的に申し上げると、

よくわからない。

良いのか悪いのすらもわからない。

専門外なので語れる術を持ち合わせておりません。

やはり餅は餅屋という格言通りに BL には腐女子ということでしょう。

真面目な解説を期待してくださった皆さま、他レビューサイト様をご覧ください。申し訳ありません。

ですが前置きだけ長いレビュー記事もどうかと思うので、おっさんから見た超フラットな感想をば。

総論

まず私がノーマル、つまりヘテロなので登場人物たちの言葉が入ってこないというのが大きいです。

BLファンだったらキャラに感情移入できるのかもしれませんが(みんなイケメンだし)、私にとってはセリフが目の前を浮いて通り過ぎていく感じがします。残念ながら恋人のどちら側の立場にも立てなかった。おかげで萌え萌えキュンキュン的な感想は持てませんでした。

きっと作者のヨネダコウはコマで表した間や、ちょっとしたセリフで心の機微を読ませる表現力は卓越しているのだと思います。私には情緒的感動ありませんでしたがその技術や ストーリー構成の上手さを感じます。ヨネダ先生の技術に腐女子のお姉様方の心はわしづかみです。 

同性愛

男同士というのが、お互い頭では割り切っているけれどこれが二人の間の絆にもなるし障壁にもなりますね。

ノンケをこちら側に引きずり込む罪悪感やまだまだゲイカップルというのをおおっぴらにできない社会(と言うか社内)との軋轢、相手がバイであれば自分のライバルは女性にもなり得る嫉妬心。

そしてどうしても考えざるを得ない二人の到達地点。

最近報道されていましたが、台湾では同性婚の法律が可決されましたね。ただ、舞台は日本です。現行法では結婚はできないし、当然家族を作れない。男同士では子供が作れませんからね。これは交際相手がバイだったら彼の将来を奪うことにもなりますし、バイにとってもゲイとして生きる覚悟が必要です。これはお互いゲイじゃないと茨の道ですね。

 

まとめ

自分の感想を読み返してみても全く起伏のないものになってしまいました。面白味もない真面目なBLコミック批評です。ヨネダコウ作品のレビューにはなっていませんね。

 

ただ自信を持って言えるのは

その辺にいるおっさんにBLを読ませても似たような感想が聞ける

ということ。

BLに対するおっさんのレビューに価値があるのかは疑問ですけども笑

 

またこれは気づいたのですが、恋愛の対象が男というだけで人間には変わりがありませんね。男と女のものの考え方の違いというものが多少あるのでしょうが、人が人を好きになるのに男も女も関係ないというのが頑張ってひねり出した感想でしょうか。

これはBLコミックの主題のひとつなのかもしれません。

たまたま好きなったのが男性だったという一点に集約されるのかな。

 

オッサンがBLを読むコツ

平常心で読み進めていくうちにノンケの私でも楽しめるコツがわかってきました。

腐女子の皆さんの萌え萌えポイントがあちこち散らばっているというのは読んでいるとなんとなく分かりますね。

ここが切ない!!(のだと思う)

という具合に。

しかしこれは男同士だからキュンとするというのではなくて、同じ設定で描かれた男女の恋愛漫画であってもキュンキュンたりうるということですよ。

あな(ど)るなかれ!

そのページは男女関係なくキュンキュンできる場面を描いているということなのです。

つまり性別を超越すればキュンキュンポイントは誰にでも味わえるということを発見しました。

私のようなヘテロの読者はゲイカップルのどちらを女の子に脳内置換すればいいのです。幸いこの手の BL コミックは男だか女だかわからない中性的なキャラで描かれていますからね。

これが両津勘吉だったりデューク東郷だったら想像しただけでお尻が痛くなりますが、女性っぽいキャラのため何かと弛緩もとい置換しやすいでしょう。

 

年齢も性別も関係ありません。

腐女子もオッサンも、腐敗臭やら加齢臭は気にしてはいけません。

忘れてしまった甘酸っぱい感情を存分に思い出してキュンキュンしてください。

 

最後に

何ですかね、今日の記事は作品のレビューというより

おっさんと BL コミックの付き合い方

みたいになってませんかね。すみませんでした。

あえて申し上げるなら『それでも、やさしい恋をする』の方が切ないと思います。 

 

最後に、その2

気になる濡れ場は・・・?

そこは本書を手に取ってご自身の目で確かめてください。ノンケからすると「うぇっ」とはなりますね。ゲイのハードコアはまだ自分には早いです。

それにしても、ポコチンがついてるかついてないか。

いやでもペニスを意識する作品ですねBLというものは。

エロ本以上にちんこがフィーチャーされている。そこが心身ともにBLの肝なんでしょうけども。

 

私は大腸内視鏡だけで結構です!