屈折する星屑エセー

世はさだめなきこそ いみじけれ

意識の低いラジエーションハウス住人。その分、人生を楽しむ。

いやはや、妻が帰省している間、家事マスターとなりつつある星の屑です。

しかし今回は別に家事の話ではありません。

 

筆者が思う仕事観、人生観についてです。

単刀直入に述べるなら

 

仕事には何も求めない。

かつ人生のQOLを極限まで高める。

 

ということに尽きます。

翻って言うなれば仕事に人生を捧げるような生き方はまっぴらごめんだということですね。筆者は放射線技師をしているのですけども自分の仕事には特になんとも思っておりません。

 

医療職のくせに何言ってんだ!

患者の命がかかっているのに不届き者め!

医療福祉の風上にも置けないヤツだ!けしからん!

 

お怒りの声は正論ですね。

しかしながら筆者の考え方は間違っているとは思いません。

 

先日、某公務員系病院に勤めている友人(同じく放射線技師)と話をしていたところ自分と全く価値観が同じで大変共感を得たエピソードを聞きました。

彼は技師長(ラジエーションハウスでの遠藤憲一、いわゆるボス)に

「僕は技師長みたいな人生は送りたくない。研究とか仕事ばっかりで自分の時間を犠牲にしたくない。それならば自分や家族が楽しめることに全力を注ぎたい」

と面と向かって言ったそうです。

いくら酒の席とはいえ、よう言ったもんだと感心しましたね。

ただ、退職届を出した後の飲み会だったから言いたい放題だったのかもしれませんが、人の人生を否定するのは褒められたものではないにしろ、なかなかにストレートな表現は心を打ちます。

まぁ激怒されたそうですが笑 そりゃそうだ。

 

世間ではどのように思われているかわかりませんが、医療職だって人間ですし人生があります。最近では特に若い医者の過労死のニュースが絶えません。生きてさえいれば多くの人を救えただろうにと思うと悲しみしかないです。

このようになる前に一度今後の人生について立ち止まって考える必要があります。

 

現に、筆者も友人もそうだったのです。

筆者の場合は野戦病院におりまして忙しい毎日でした。もちろん当直もありカレンダーなどあってないようなもの。時には学会発表などの研究もしていたため、家には寝に帰る生活。

この日常で自分は消耗されていると感じ始めました。当然、自身の働きが世の中の役に立っていると思えるのですが「消耗品は誰でもいいのだな」と感じることが多くなってきました。

 

そこで辞めてやろうと。

楽しいことばかり甘い汁を吸って生きてやろうと。

 

ご安心ください。全員が筆者のようなタイプの人間ではありません。そうだったら日本の医療の未来は終わりますからね。

忙しい現場が好きな医療職の人はいますし、研究で社会貢献をしている人もいます。忙しいということは様々な患者さんが来るので研究や自己研鑽にはもってこいです。さらに起業した技師で年収億稼ぐ人もいます。何人か知っていますが。

 

しかし残念ながら筆者にとって研究とか出世とか桁違いの年収とか全くどうでも良い。

前の職場では若手の出世コースに乗っていたそうなのですが、将来の金と地位よりももっと大事なことがあると筆者は考えました。

時間を制限されいろんなストレスを抱えて生きていくよりも肩の力を抜いてやりたいことをやって(収入は減ったので制約はありますが)生きていく方が人生を有意義に過ごせると考えたわけです。

 

その点、意識を高く持ってスキルアップをはかり、どんどん高みを目指すようなキャリア型の人々とは正反対におります。

会社のために自分を犠牲にする生き方が本当にわからない。それは我々も同じで病院の経営のために自分をすり潰す必要性は微塵も感じません。

大樹に寄りかからないために国家資格を取ったようなもんですから、フリーの野武士ならぬ野技師でも生きていけるんですよ。自分が病院に寄りかかれば本末転倒ですな。

 

例外として考えるのは例えば、技術開発に携わる研究職や芸術家やスポーツ選手、プロジェクトに情熱を注ぐサラリーマンなどなど仕事に情熱を持っている方々に対してはこの限りではありません。本当に羨ましく思います。筆者は仕事は仕事としてしか見られないので。

身近な存在ですが、ドクターも社会奉仕がすごいですね。

 

実は筆者のような技師は結構多いんですね。

他の医療職はわかりませんが、放射線技師は自分は自分という独立心を持っている人間が多い。

そして変人も多い笑

そのためか研究に没頭するタイプと徹底的に遊びに詳しいタイプに分かれる気がします。お知り合いで放射線技師がいたとしたら、筆者のいうことは少なからず当たっているのではないでしょうか。

個人的には後者の知り合いがほとんどですね。最初は厳しいところで修行した後、自分の人生について考えた結果、勤務時間外を充実させてくれる病院に転職するというコースが主流。

 

筆者の場合は、都会での出世コースを蹴ったおかげで家は建つし子供はできるし釣りは行くしキャンプもできるし、とようやく人生が始まったような気がしますね。

融通が効く職場なので今後、子供に何かあっても父が出動します!

 

最後に誤解なきよう付け加えておきますが、仕事は真面目にやっております。

 

モットーは真面目に不真面目ですから。

(履歴書に書けないやつ)

 

しかし筆者の生き方は放射線技師の地位向上を目指す日本放射線技師会から随分と睨まれるでしょうね。

これについて言い訳をさせてもらうと唯一の職能団体である技師会への加入率が低いのは筆者のような人間の多さを表していると思うのですがね。

 

今日は、友人の啖呵を切った話を思い出して記事にしてみました。

QOLは大事ですよ。患者さんに使うための言葉ではなくて、自分達にも使っていい言葉なのです。