屈折する星屑エセー

世はさだめなきこそ いみじけれ

実写「ライオンキング」を観て思う。大人になったのは誰だ

ディズニー映画は全然通ってなくて行ったことのないディズニーランドはおそらく楽しめないのじゃなかろうかと常に心配をしている星の屑です。

 

しかし唯一観たことがあるディズニー作品は映画「ライオンキング」。まぁスターウォーズをディズニーとしてしまえば、一部狭く深いディズニーファンということになるでしょうね。

そして今更ですが、ライオンキング実写版をウチのカミさんと観てきました。

ライオンキングとは劇団四季以来5年ぶり?くらいの再会です。その時はカミさんの誕生日だったかな。まだ交際中のことです。

 

さて、本作ですが直前に「ダーウィンが来た2」の予告をやっていて、ライオンキングはダーウィンが来たサバンナ編か?と錯覚をしてしまいました。それほどまでに実際の映像はすごい。

正直驚きました。

ネコやん!!🐈

 

ライオンは大きいネコなんだなぁと改めて思いました。

ネコ派の筆者にとってはもうかわいすぎます。子猫かわいい!

「これは岩合光昭黙っちゃいねぇぞ」

というのがファーストインプレッション。

その次に

「ムツゴロウも映画撮りに来るぞ」

というのも頭をよぎりました。

 

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Photo by Emil Widlund on Unsplash

 

そしてだんだんと見慣れてくるにつれ

シンバの顔がオッサンに見えてくる!!

という謎の現象が頭の中で起こりまして、不思議なことに父・ムファサよりもシンバの方がどうしてもオッサンに置換されてしまう。

サバンナの広大な大地を

走るオッサン

虫を追うオッサン

女の子ライオンとじゃれるオッサン

ニャァと唸るオッサン

親父に怒られるオッサン

実写ライオンキングは、サバンナを駆け巡るオッサンの映画として終生筆者の記憶に刻まれることでしょう。

 

 

              完!

 

 

いやいや、まだ終われませんよ。

この驚くべき実写映画の感想とレビューはこちらのブログをご覧くださいませ。

むちゃくちゃ面白い記事です。

この記事を読んで鑑賞したのが良かった。

www.kitanostop.com

 

レビューは他の方にお任せしまして、筆者が思うところを述べていきます。

ストーリーは皆さんご存じのライオンキングですので。それ以上でも以下でもなく、ライオンキングになっております。 

 

まず、

ライオンの王位継承について。

王位の継承を王の弟と王の子が争うという構図は古今東西どこにでもある話なんですね。

本作では王の弟・スカー、王の子・シンバの争い。これを日本史でみると壬申の乱がそれにあたります。

 じんしん‐の‐らん【壬申の乱】

壬申の年にあたる672年、天智天皇の弟の大海人皇子 (おおあまのおうじ) と天皇の長子である大友皇子が、皇位継承をめぐって起こした内乱。

壬申の乱(じんしんのらん)の意味 - goo国語辞書

壬申の乱の結末はライオンキングとは異なりますので割愛させていただくとして、血筋による継承順位の争いというストーリーは子供向け映画でもオッケーなんですね。リアルな大人の政治の世界が出てきてます。

 

スカーによる王位簒奪

歴史上よくある謀殺からの王位継承ですが、ここで筆者として気になったのは妃であるサラビの扱い。

スカーは王になったのに妻を迎えないということはサラビは依然として妃なのか、かといって王妃ではない。しかしスカーが妻になるよう迫っているところをみると元国王妃という肩書きがしっくりくるのかな。

スカーは力づくで王になったわけだからサラビを無理矢理にでも娶って子供を作ってしまえばスカー王朝ができたのに、そこは相手の気持ちを重視している。

いやいや、漢気あるなスカーさんよ。

いくらヤサグレていても王家出身の矜持というものがあるのでしょう。しかしきっと展開はドロドロなるからディズニー的に子供向けではないとの判断だと推測される。

 

シンバの楽天家的性質

シンバは父親殺しの自戒の念のためプライドランドを跡にします。ちょっとは悩んで落ち込んだものの魔法の言葉「ハクナマタタ」と呟けば過去はなかった事に。

これは沖縄で言うところの「ナンクルナイサ」ですね。いやぁいい言葉です。

ナラが探しに来なければ一生ナンクルナイサ的享楽的生活を送っていたかもしれません。

しかしながら、サルがやってきて雷ゴロゴロ鳴って親父の声がしたらかつての自分を取り戻す。シンバは結構流されやすいタイプといえるでしょう。

王としての素養を蓄える貴重な青年期を虫を食べて過ごしていたシンバ。帝王学を身に付けていませんがそこは母・サラビに期待したいところ。

 

どうしてもプライドランドに戻る

スカーとハイエナ軍団に荒らされ、ペンペン草も生えなくなったかつての王国。ナラの説得もあってプライドランドに戻る事になりますが、筆者としてはハクナマタタの地にいっそみんなで移住した方が早い気がします。

背景描写からケッペンの気候区分に当てはめてみるとプライドランドはサバナ気候、ハクナマタタは熱帯雨林気候に分類されると思われます。植生も変わればそこに住む動物も変わりますが、ハクナマタタランドには捕食される草食動物もたくさんいることからライオン一族が移ってもなんら問題なさそう。

でもやっぱり故郷に戻るんですね。熱帯雨林よりも厳しい環境の故郷に。彼らを見ていると過疎化で衰退しか待っていない地元にしがみつく友人たちを見ているようで少し悲しくなりました。

 

子供映画にはタラちゃんの予告が流れない

ライオンキングは全年齢推奨の映画です。当然映画の予告編も子供向けです。

そんな中、ハリウッドの異端児エログロオタキング・クエンティンタランティーノの予告なんぞ流れるはずがありません。

大画面で予告観たかったのに・・・行った劇場の都合かな

 

そんなわけでライオンキングのレビューを終わります。

昔はピュアな心で触れ合ったサバンナの物語。

今ではこんなヒネた見方しかできなくってしまいました。

 大人になったのはシンバだけではないのですね、悲しい哉。

 

何はともあれ、冒頭のハーーニャヘンニャーーーーーー!!のところで妻のお腹から子供が出てこなくて良かった。

筆者が取り上げなくてはいけないところでした。