屈折する星屑エセー

世はさだめなきこそ いみじけれ

飲み代を奢るのはノブレスオブリージュ(noblesse oblige)ではない

週末から今日にかけて朝は肌寒いほどでしたが、東日本も気温が下がったのでしょうか。

 

土曜日には京都でとある学会の地方会がありまして参加してきました。

昨年の夏は40度を超えるニュースが連日流れておりましたが、嘘のような涼しい週末でしたね。

 

もうタイトルで何を言いたいか推測できると思いますが、木屋町で飲んだら財布の中身がすってんてんになったという話です。

単に宵越しの金は持たぬマインドじゃないかとお思いでしょうが、違います。

合流した人たちが金を置かずに帰ったので財布の現金が吹き飛びました。

まぁその前に自分の記憶が飛んでるので自業自得な部分もあるのですがね。

いやぁ驚きました。

ぐでんぐでんになってても財布が空なのは誰でもわかります。

ヒエってなりました。

薄れた記憶をたぐり寄せつつもキャッシュで払います。

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Photo by Stéphan Valentin on Unsplash

会計で高額請求を折半した友人曰く

「ノブレスオブリージュや」

ということですが、そりゃ違うぞと。

 ノブレスオブリージュとは

19世紀にフランスで生まれた言葉で、「noblesse(貴族)」と「obliger(義務を負わせる)」を合成した言葉。財力、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことをさす。身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会に浸透する基本的な道徳観である。法的義務や責任ではないが、自己の利益を優先することのないような行動を促す、社会の心理的規範となっている。
中略
 例えばイギリスでは、国家・国民のために尽くす義務があるという意味に受け取られ、貴族やエリートの教育で扱われる。アメリカでは「慈善を施す美徳」の意味があり、富裕層が貧しい人々に慈善を施すという形で実践されている。最近では、主に富裕層、有名人、権力者が社会の規範となるようにふるまうべきだという社会的倫理として用いられる。

ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)|日本女性学習財団|キーワード・用語解説

そう、ノブレスオブリージュとは高貴なる者の義務を指した言葉なのです。

もうみなさんお気付きですね。

筆者は

財力、権力、社会的地位

・・・ひとつも持ってない!!!

なぜピープルの筆者が富裕層の真似事をしなきゃならんのだ。

しかも奢ったというか(奢ったつもりは一切ないが)くらました方々は筆者の先輩格なのに。むしろどっちがノブレスだと言いたい。

 

いや、待てよ。

我が友人は目に見えるモノで豊かさをはかっているのではないのだきっと。

豊かさはカネではない。

そう、日本にはとあることわざがノブリスを表しているではないか。

襤褸を着てても心は錦【ぼろをきててもこころはにしき】

heart is NISHIKI精神のことを友人は言っていたのだ、酔っ払いつつも。

踏み倒したパイセンたちにはカチンときましたが、この件では人として大事なことを教えていただきました。

 

愛読書の人生哲学教本「徒然草」より引用したい。

第十八段 人はおのれをつづまやかにし

人はおのれをつづまやかにし、奢りを退けて財(たから)を持たず、世をむさぼらざらんぞ、いみじかるべき。昔より、賢き人の富めるは稀なり。

 

口語訳

人はわが身をつつましく質素にして、奢りを退け財産を持たず、利益をむさぼらないのが、立派である。古来、賢い人が裕福であることは希である。

徒然草 現代語訳つき朗読|第十八段 人はおのれをつづまやかにし

我が身をつつましく質素倹約。

つまり、筆者は立派なのです。財産持たないから立派立派!

そう、賢い人が裕福であることは稀なのだ。

 

ん?稀か?

いや、どう考えても今の世は賢い人が裕福な気がしてならん。

吉田先生、現代は資本主義ですよ!!!

そうか、鎌倉時代は資本主義がまだなかった。

 

しかし言わんとすることはわかりました。

もう木屋町の夜のことは忘れて錦マインドで生きていこうと思います。

 

今日の記事にはオチがありません。

でも終われないので、オチがないなりにまとめよう。

奢ってノブレスオブリージュといえるのは立場の上下ではなくて、自分が奢りたいと思った時に初めて高貴なる使命となるのだと思いました。

土日に溜まったみんなの記事を一気見せねば!面白い記事書いてるなー。