屈折する星屑エセー

本職は医療従事者ですが雑記帳として綴ります。

ラジエーションハウスを現役放射線技師が辛口批評。技師がドラマに向かない理由。そして本田翼がかわいい。

皆様、お疲れ様です。

今日もラジエーションハウスから帰宅したポンコツ放射線技師、星の屑です。

 

さて平成最後かつ令和最初の記念すべき月9ドラマ『ラジエーションハウス』がスタートしましたね。ご覧になった方も多いのではないでしょうか?

筆者のブログのためにドラマがあるようなもんですな。ナイスタイミング。

www.fujitv.co.jp

医療ドラマとして医師や看護師がモデルになるタイトルは数多くありますね。コードブルー、白い巨塔、ナースのお仕事など名作ドラマは挙げたらキリがありません。

 

そんな中、放射線技師にスポットを当てた作品というのは新鮮です。技師がモデルという設定を原作の漫画だけに留まらずテレビドラマにしようというのも初めての試みなのではないでしょうか。

筆者は放射線技師として働くかたわら、常々「技師はテレビドラマには絶対なり得ない」と思っていました。そのため今期の月9には感心したと同時に技師をモデルにする限界を視聴前から感じておりました。

そしてその予感は的中。

はっきり申し上げますが、

放射線技師の仕事はドラマには向いていない!

ラジエーションハウス1話を通して、この理由を考えます。

 まず、始めに大前提として技師長(遠藤憲一)も言ってたセリフから。

「放射線技師は医者のオーダーの検査だけしてればいい」

そうです、と言いますかむしろ技師は医者の指示以外の検査をしたらダメです。指示以外のことをやると各種法律に抵触します。それは医者の仕事です。そのオーダーの中で知識と技術を駆使するのであって、独自に医療行為をすることができないというのがドラマのダイナミズムに欠けますね。

技師はお医者さんが全部考えて指示したオーダーをこなす

これだけです。手術室やカテーテルの治療でも一緒に入りますが、技師が患者さんに直接介入ことはできず、あくまで医療補助をするだけです。

特に救急病院や大学病院などの患者さんがひっきりなしに来る施設ではオーダー通りに検査をこなす。そう「こなす」という感覚です。

言い方は悪いですがベルトコンベアーで運ばれてくる商品の検品をする感覚に近いです。もちろん、プロなので診療に貢献する画像は本気で撮影します。

レントゲン,CT,MRI,マンモグラフィ,核医学検査,胃透視,カテーテル検査などなど多岐に渡りますが、目の前の患者さんを“治す”のではなく“画像化する”仕事です。

患者さんは目の前を一瞬で通り過ぎて行きますし、ドクターとも基本的にオーダーが飛んでくるディスプレイのお付き合いだけ。

そこにドラマ性があるかと言われると全くないです。

超地味!

(放射線技師の仕事は「検査部門」と「治療部門」があり、放射線治療に従事すると患者さんと密な関係性が築けます)

その点、看護師さんは患者さんやドクターとの関係性が非常に重視されますのでナースのお仕事のようなコメディでも成立するのだと思います。

 

放射線技師という仕事にプライドを持ち、技術を進歩させている素晴らしい技師の方もたくさんいます。筆者は技師の仕事を悪く言っているのではなくて、題材にするには脚本が相当に難しいということです。

仕事をリアルに描きすぎるとただの作業に写るし、ラジエーションハウスのように天才技師が画像を解読するというトンデモ脚色はもはや世間に誤解を与えかねない。

このように技師をドラマ化するには方向性の設定から無理があります。

 

ラジエーションハウスがどんなものかなとフタを開けてみると想像の域を出ない。それどころかあんな描き方をしたらダメな仕上がり。どこに向かっているドラマなのか全くわかりませんでした。

やるなら脚本家も医療監修ももっと真面目に取り組んでいただきたい。脚本もですが、医療行為のシーンでもお粗末です。フジテレビには本気でドラマを作って欲しいと思いました。

 

しかしラジエーションハウスの良かった点が3つあって

・放射線技師という職業に陽の光をあててくれたこと

・遠藤憲一の技師長はリアルにいそう&カッコいい

・本田翼がかわいい。本田翼がかわいい!本田翼かわいすぎる!!!

 

ということでラジエーションハウスは医療ドラマとしては何の価値もありませんが

本田翼のために来週も見ようと思います。それと遠藤憲一loveなので

 

次回の記事はラジエーションハウスと現場の相違点でも書こうかな。放射線技師になりたい!という稀有な若者の参考になれば幸い。

以上。

本日もお付き合いいただき感謝します。