屈折する星屑エセー

世はさだめなきこそ いみじけれ

だからネットフリックスは強い。「全裸監督」ピエール瀧出演のどこが悪い。過度な自粛を考える

夏休みが取れた方は何をして過ごしていましたか。

里帰りでの墓参りや海外旅行、海や山のレジャーを楽しんだ方が多いでしょう。

かくいう私は『全裸監督』を見ておりました。

 

f:id:xray-stardust:20190816180254j:plain

netflix.com

ネットフリックスオリジナルシリーズです。

盆に全裸監督・・・

ご先祖様と見る AV 黎明期ドキュメンタリー。

若干罰当たりな気がしなくもないですが、背後で見ているじいちゃんもきっと楽しんでくれたでしょう。

 

しかしこれはとんでもない作品ですね。

制作スタッフと出演者の本気がビシビシ伝わってきます。このクオリティとエンタメ性は日本の TV局には無理だ。予算の違いや年齢制限があるのでしょうが、それ以外の何かが圧倒的に国内ドラマとは異なっている。

山田孝之はじめ日本の名優たちがノリノリで、しかし真剣に演技をしている。アダルトビデオに対する情熱が伝わってきて本当に感動します。

ネトフリ会員には絶対に見て欲しい作品です。


と、この続きのレビューはまたの機会にするとして少し気になった部分を今日は書きます。

それはタイトルにもしましたがピエール瀧が出演していることです。

記憶に新しいこの事件。コカインの所持でピエール瀧は逮捕されました。ピエール瀧はミュージシャンでもあり俳優でもあったため彼が出演した未放送のドラマや映画がお蔵入りもしくは別の俳優で差し替えがあったようです。

この出演作の多さと巨額の賠償金で世間を二重三重にも騒がせたのですが、筆者は全然納得することができません。

なぜ出演シーンを使ったら駄目なのかと。

その番組のスポンサーに対しての自粛なのかもしれませんが、視聴者はそこまで反応するものでしょうか。甚だ疑問です。

 

また、個人に対してメディアが叩きすぎるのは問題大アリだと思いますね。

これはベッキーの不倫報道の際も思いましたが、完膚なきまで個人を叩き潰す報道姿勢は怖さを感じました。有名人の麻薬とか不倫とかに国民はそんなに興味がないし暇じゃないと思うのですけどね。

こういうバッシングの姿勢はまさに弱いものいじめの構造そのものだと思います。子供には「いじめはよくない」と言いつつもそれを大人たちがやっている。第4の権力とまでいわれるメディアが、よってたかって個人を攻撃している。もちろん薬物や不倫を擁護しているわけではありませんが、あまりに人生を潰そうとする過熱報道。同じ局の番組で教育うんぬんなど語ってほしくはないですね。

問題を起こした役者が出演した番組に付いているスポンサーよりも、むしろ彼or彼女を叩くワイドショーに付いているスポンサーの方に嫌気がさします。

 

と、筆者の違和感に応えてくれるかのようにネットフリックスはやってくれました。

「全裸監督」(8/8配信)ではピエール瀧が出まくっている。

アダルトビデオの店長として後半は毎回のように出演している(かなり重要な役)。

ネットフリックスはなぜこれができるのか。

日本のテレビ業界と異なる対応は、番組のスポンサーが企業ではなく視聴者という部分が大きいのでしょう。

誰にも気を遣わない。すべてはユーザーのため。

この姿勢が気持ちがいい。

役者が罪を犯したからといって作品まで否定される覚えはない。

そしてその役者のこれまでの、これからのキャリアを潰す必要もない。

そんなに逮捕歴のある役者の作品を流したくないのならロバート・ダウニー・Jr.やジョニーデップが主演したハリウッド映画の放送をやめればいいのに。

 

それにしても

「全裸監督シーズン2」

が決定した模様。

黒船ネットフリックスには腐った日本のテレビ業界を震え上がらせてほしい。

 

ちなみに

この記事は大変勉強になりました。

gendai.ismedia.jp